月別: 2017年7月

貯金とか年金をなんとかしたはなし

アメリカにもSocial Securityという政府がやっている年金もあるけれども、それではやはり足りないので、みんないろいろやっているらしい。ということで、最近いろいろ貯金とか年金とかを整理した。ちなみに日本の貯金とか年金は手付かず。

アメリカ人というかアメリカに住んでいる人はみんな投資の話が好きなので、会社でそういう話を振ると大量に回答がかえってくるし、社内でもそういうたぐいの情報が(※ただし責任は持てないので詳しくは税理士に聞いてね)という感じの断り付きでいろいろ書いてあるので、それを参考に色々やった。

Overview

基本的にSocial Securityの分はSocial Security Taxとして給料から自動的に天引きされていて。その他の部分をいろいろやりくりすることになる。基本的に当面の生活資金を確保して高金利の借金を返済したあとは、401kやIRA、あとは普通に投資信託を買ったりする感じらしい。401kとIRAは個人年金で、引き出しに一定の制限(規定の年齢よりも早い段階で取り出すとペナルティ)がかかる以外は普通の投資と同じように運用でき、かつやり方によっては税金がかからないというもの。まず401kに限界まで投資した後にIRAに限界まで投資し、残りを普通に投資するという感じらしい。

401k

401kという制度は、どうやら各会社が制度に則って年金プランを用意して、給料から天引きで投資できるというものらしい。会社が用意している投資信託に詰め込んでいくこともできるし自分でポートフォリオを組むのもできるらしい。つぎ込み方もPre-taxとAfter-taxの2種類あって、税引前給与から天引きするのがPre-taxで税引き後給与から天引きするのがAfter-taxになっている。企業によってはMatchingといって、出資分の何割かを出してくれる(つまり給与と別に金が貰える!)というところもある。Pre-taxとAfter-taxそれぞれに、年間いくらまで投資できるかという上限が決められている。

Pre-taxとAfter-tax

Pre-taxとAfter-taxのそれぞれで課税タイミングが違う。Pre-taxは税引前給与から出資されているので、実際に年金を受け取るようになったときに課税される。After-taxは税引き後給与から出資されているので、実際に年金を受け取るときに「利益が出た部分だけ」課税される。

Pre-taxの利点としては、課税されずに給与をそのまま投資できるので、出資額が実質増えるという点。原則として投資額が多いほどリターンが大きいはずなので、課税タイミングが遅れれば遅れるほどメリットは大きい。

After-taxはこのままだと別に普通の投資と変わらないのでメリットが無いように見える(と自分は思っている)、けれども後述するように”Backdoor Roth IRA Conversion”を使うことによって、この利益に対する課税が実質回避できる。

IRA

IRAというのは401kとは別の年金システムで、これも年間の投資上限が決まっていて、引き出しにペナルティがあるものの、税金とかでメリットがある。

Traditional IRAとRoth IRAという二種類のシステムが存在して、Traditional IRAはPre-taxで引き出し時に課税、Roth IRAはAfter-taxで引き出し時に利益分含め完全無課税になっている。

が、しかし、このIRAというものには年収が一定以上の人は投資できないという制限がある。より正確に言えば、Roth IRAは投資できなくて、Traditional IRAは自分で持ちこんで(つまり手取り分から出して)投資するんだったらOKとなっている。手取り分ということはつまりAfter-taxのお金ということ。これでは単に謎の年間投資上限が決まっている謎システムになってしまう。が、次で説明する”Mega Backdoor Roth IRA”を使うと税金がかからない魔法のシステムになる。

Mega Backdoor Roth IRA

実はTraditional IRAからRoth IRAに資金を移動する事ができる。つまりAfter-taxのお金を使ってTraditional IRAに突っ込んだあと、Roth IRAに資金を移動することで、なんと自動的に投資しても利益分に課税されない魔法のシステム(年間投資上限あり)を作ることができる。これを世間では”Mega Backdoor Roth IRA”と呼んでいる。

Backdoor Roth IRA Conversion

更になんとAfter-tax 401kからRoth IRAにコンバートすることが可能になっている。つまりこれを使うことによって更に利益分非課税の投資をすることが可能になっている(ただし年間投資上限あり)。これを世間では”Backdoor Roth IRA Conversion”と呼んでいる。

普通の投資信託

ここまでの401kとIRAを合わせてやると、年間で大体$59500ぐらいを年金に投資できる。このあとは残りの給与を使い切るために、投資信託に金をつぎ込むことになる。

投資信託は投資信託の会社の人が選んだ「銘柄セット」みたいなやつで、例えばアメリカの有名企業TopNみたいな感じのセットがある。実際はその「銘柄セット投資信託」を買った人たちのお金を元手にその銘柄セットを投資信託の会社が適宜その銘柄の比率とかを調整して、利益を分配している。投資信託の会社はその投資信託をお金に変えるときの何%かを手数料として受け取る。ということになっている。例えばVanguardのVanguard Total Stock Market Index Fund Admiral Sharesというやつを買っているのだけど、これはテクノロジー関連の株が17.40%、石油やガス関連の株が5.60%入っていると出ている。最低投資金額は$10000で、お金として引き出すときにに0.04%の手数料がひかれることになる。

どういった銘柄を買うか

この「銘柄セット」みたいなのはもうすごいたくさんあって、どれを選べばいいのかよくわからないのだけど、まとめWikiみたいなのがあって、それを参考に選んでしまった。いちおうThree Fond Portfolioといって、US Stock, US Bond, International Stockの三種類の投資信託を買っている。Stockは株なのでBondよりもリスクが高く、さらにInternational StockはUS Stockよりもリスクが高い、ということになっているらしい。自分がどれぐらいリスクを取れるかによって比率を変えることができる。

なんか同僚に相談したらもっといろいろ言われたのだけど、まぁいいかと思って放置している。あと、秘伝のスプレッドシートを貰ったのでそれを改造して、銘柄と比率を入れておくと自動で「あといくら投資すれば目標比率に再バランスできるか」を計算できる便利シートを作った。

成果

いちおうちょっとは利益が出ているっぽい。どうせ当面大きなお金が必要になることはないので、たまにお金を追加してバランスさせながら放置する予定。

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