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2016年 確定申告まとめ

2015年の確定申告は税理士に丸投げしたのだけど、2016年からは自分でやることになったのでそのまとめ。自分は税理士ではないので、あくまで自分はこういう解釈をして納税したというだけのはなし。詳しくは自分の税理士に相談しましょう。

日本のやつ

2016年は一秒も日本の国土を踏んでいないにも関わらず、制限付き株式ユニット(Restricted Stock Units, RSU)なるもののお陰で日本に源泉がある給与所得がある。そもそもRSUというものが何かというと、各RSUについて決まった日付(Vest date)が決まっていて、そのときまで継続して雇用されていればそのRSUの株が取得できるというもの。つまり、継続的に働かないともらえない給与(そして実際に給与所得扱い)。

実際にRSUが与えられた日(Grant date)からVest dateまでどれぐらい期間があるかというと、普通に年単位で期間がある。ということで、自分には日本でGrantされたRSUがアメリカで働いているときにVestされるみたいな状況になり、じゃあこの給与(RSU)っていうのは、日本で働いた結果貰った給与(つまり日本に源泉がある給与所得)なのかアメリカで働いた結果貰った給与(つまりアメリカに源泉がある給与所得)なのかという問題が出てくる。

この半分日本、半分アメリカの給与(RSU)をどう扱うかというと、 Grant dateからVest dateのうち、日本で働いていた日数の日割り分が日本で働いた結果貰った給与、という考え方をする。つまり、Grantされてから3ヶ月後にアメリカで働きだして、その後9ヶ月後にVestされたとすると、GrantからVestまでの12ヶ月のうち3ヶ月分、つまりRSUのうち1/4が日本の給与とういうことにする。そして、そのVest日の株のお値段(これも一日のうちで変動があるので、確か終値を使うんだったような気がする)をもとに、お金で換算したらいくらかを計算し、そのときのの為替の仲値(TTM)を使って日本円に戻す、というプロセスを踏むことになる。

このRSUの給与はVestされた年の給与として扱う。これは税務署に持っていったときの話なのだけど、税務署でお付きの税理士の人と一緒に2時間ぐらい上記の計算をしたあとに「給与(RSU)は12/31の株の値段と仲値を使って年ごとに計算すればいい。君は今年日本で働いていないんだから、今年の申告はいらない。」みたいなことを向こうが言い出した。これはたぶん間違っていて、自分のRSUはそもそもVestされるまでもらえるかわからないものだから、もらえる前に見込みで給与として計算、納税してしまうと、数年後になって会社辞めて「すいません、数年前に申告した給与額が変更されたので、税金返してください」っていうことになってしまう。また、国税庁のホームページにも、給与所得の収入金額の収入すべき時期は支給日であるとなっているようなので、これはVestされた年に給与計算をするのが正しいと思う。(唯一、支給日があらかじめ定められていない賞与で、支給を受けた日が明らかでないときは、その支給が行われたと認められる事業年度終了の日、というのが12/31の額を使うような給与所得な気がするが、RSUは支給日が定まっている。)

非居住者である自分は、実は確定申告はできなくて「準確定申告」なるものをする必要がある。この準確定申告、なんと控除が一切ない。最初、確定申告するぞ、と思って控除ありで計算して数万円だったので「そんなに納税額高くないな〜」と思っていたら、税務署で準確定申告しなさい、と言われ、再計算したところ、納税額が文字通り10倍になって涙目になった。当然これに追加でアメリカでも税金を収めることになる。また、マイナンバー発行前に非居住者になってしまったので電子申告もできない。というか準確定申告は電子申告できない。

管轄の税務署だが、最後に住所があった場所が港区だったので、麻布税務署になった。出国前に納税管理人として親を指定していて、納税管理人の住んでいる場所と迷ったのだけれども、ちゃんと振替納税がされていたので、やはり最後に住所があった場所の税務署に届けるのが正しいらしい。一応、名寄せなどをしている可能性を考えて、名前の欄の所々に「納税管理人: <なんとかかんとか>」という但し書きを入れた。これは税理士に任せた前年の申告書類がそうっていたので、それに倣った。

自分はたまたま申告時期に日本に滞在していたので、日本から郵送した。もし海外にいたら面倒くさいけど国際郵便など使うのだと思う。

アメリカのやつ

アメリカのやつはどういう仕組みなのか全くわからないが、ターボタックスなる謎サービスに自分の会社名とかSSNとか社員番号だかを入れたら、パスワードなど入れなくても勝手にW-2という日本で言う源泉徴収票をオンラインで取得するという謎システムがあり、全くもって恐ろしいがそれだけで申告の準備が完了してしまった。何故かターボタックスに数十ドル払うと税金の還付額が数千ドル単位で変わっていたので、ええいままよ、と払ったら本当に数千ドル戻ってきた。しかもターボタックスのこれまた謎システムにより、その数千ドルの還付金からその数十ドルを天引きできるという仕組みになっており、全くもってどうなっているのかわからないが、とにかく苦労もなく申告できた。

唯一引っかかったのが、前年度の納税額を入れないと納税できないシステムになっていて、キチンと入れているにもかかわらずrejectされた。Help見たら「0を入れてみろ」と書いてあり、「マジか〜適当だな〜」と思いつつ0を入れたら通った。多分前年は紙で出してたのでデータが入ってないとかそんなやつっぽい。

これ、結構すごいなぁと思ったのは、一応政府が用意している電子申告サイトもあるらしいのだが、それ以外にもサードパーティが使えるAPIが提供されているらしく、ターボタックスはそれを叩いて提出してるっぽい(どういうフォーマットで提出しているのかは知らない)。なので申告するプロセスの中で一度もターボタックスのサイトから出ることもなく、申告ステータスもターボタックスからチェックでき、通知が来る。申告の受理・不受理も1時間しないぐらいですぐ来たので、UX的には非常に良かった。

あと、税金じゃないけど、アメリカ国外に1万ドル以上の資産がある場合には、Foreign Bank Account Reporting (FBAR)というものをする必要がある。これも適当に埋めればいいだけなので一緒にやってしまった。このFBARは主に超お金持ちの人が脱税するのを防ぐだかなんだかのためにあるらしいのだが、バーが低いので自分みたいに貯金を日本においてきた人も対象になるにも関わらず、これの違反が発覚すると、一番軽いやつ(知らんかった場合)で最大$1078、一番重いやつ(知っててやらなかった場合)で最大10万ドルか資産の50%、という罰則があるので、ちゃんと早めに申告したほうがよい。

 

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