2016年 確定申告まとめ

2015年の確定申告は税理士に丸投げしたのだけど、2016年からは自分でやることになったのでそのまとめ。自分は税理士ではないので、あくまで自分はこういう解釈をして納税したというだけのはなし。詳しくは自分の税理士に相談しましょう。

日本のやつ

2016年は一秒も日本の国土を踏んでいないにも関わらず、制限付き株式ユニット(Restricted Stock Units, RSU)なるもののお陰で日本に源泉がある給与所得がある。そもそもRSUというものが何かというと、各RSUについて決まった日付(Vest date)が決まっていて、そのときまで継続して雇用されていればそのRSUの株が取得できるというもの。つまり、継続的に働かないともらえない給与(そして実際に給与所得扱い)。

実際にRSUが与えられた日(Grant date)からVest dateまでどれぐらい期間があるかというと、普通に年単位で期間がある。ということで、自分には日本でGrantされたRSUがアメリカで働いているときにVestされるみたいな状況になり、じゃあこの給与(RSU)っていうのは、日本で働いた結果貰った給与(つまり日本に源泉がある給与所得)なのかアメリカで働いた結果貰った給与(つまりアメリカに源泉がある給与所得)なのかという問題が出てくる。

この半分日本、半分アメリカの給与(RSU)をどう扱うかというと、 Grant dateからVest dateのうち、日本で働いていた日数の日割り分が日本で働いた結果貰った給与、という考え方をする。つまり、Grantされてから3ヶ月後にアメリカで働きだして、その後9ヶ月後にVestされたとすると、GrantからVestまでの12ヶ月のうち3ヶ月分、つまりRSUのうち1/4が日本の給与とういうことにする。そして、そのVest日の株のお値段(これも一日のうちで変動があるので、確か終値を使うんだったような気がする)をもとに、お金で換算したらいくらかを計算し、そのときのの為替の仲値(TTM)を使って日本円に戻す、というプロセスを踏むことになる。

このRSUの給与はVestされた年の給与として扱う。これは税務署に持っていったときの話なのだけど、税務署でお付きの税理士の人と一緒に2時間ぐらい上記の計算をしたあとに「給与(RSU)は12/31の株の値段と仲値を使って年ごとに計算すればいい。君は今年日本で働いていないんだから、今年の申告はいらない。」みたいなことを向こうが言い出した。これはたぶん間違っていて、自分のRSUはそもそもVestされるまでもらえるかわからないものだから、もらえる前に見込みで給与として計算、納税してしまうと、数年後になって会社辞めて「すいません、数年前に申告した給与額が変更されたので、税金返してください」っていうことになってしまう。また、国税庁のホームページにも、給与所得の収入金額の収入すべき時期は支給日であるとなっているようなので、これはVestされた年に給与計算をするのが正しいと思う。(唯一、支給日があらかじめ定められていない賞与で、支給を受けた日が明らかでないときは、その支給が行われたと認められる事業年度終了の日、というのが12/31の額を使うような給与所得な気がするが、RSUは支給日が定まっている。)

非居住者である自分は、実は確定申告はできなくて「準確定申告」なるものをする必要がある。この準確定申告、なんと控除が一切ない。最初、確定申告するぞ、と思って控除ありで計算して数万円だったので「そんなに納税額高くないな〜」と思っていたら、税務署で準確定申告しなさい、と言われ、再計算したところ、納税額が文字通り10倍になって涙目になった。当然これに追加でアメリカでも税金を収めることになる。また、マイナンバー発行前に非居住者になってしまったので電子申告もできない。というか準確定申告は電子申告できない。

管轄の税務署だが、最後に住所があった場所が港区だったので、麻布税務署になった。出国前に納税管理人として親を指定していて、納税管理人の住んでいる場所と迷ったのだけれども、ちゃんと振替納税がされていたので、やはり最後に住所があった場所の税務署に届けるのが正しいらしい。一応、名寄せなどをしている可能性を考えて、名前の欄の所々に「納税管理人: <なんとかかんとか>」という但し書きを入れた。これは税理士に任せた前年の申告書類がそうっていたので、それに倣った。

自分はたまたま申告時期に日本に滞在していたので、日本から郵送した。もし海外にいたら面倒くさいけど国際郵便など使うのだと思う。

アメリカのやつ

アメリカのやつはどういう仕組みなのか全くわからないが、ターボタックスなる謎サービスに自分の会社名とかSSNとか社員番号だかを入れたら、パスワードなど入れなくても勝手にW-2という日本で言う源泉徴収票をオンラインで取得するという謎システムがあり、全くもって恐ろしいがそれだけで申告の準備が完了してしまった。何故かターボタックスに数十ドル払うと税金の還付額が数千ドル単位で変わっていたので、ええいままよ、と払ったら本当に数千ドル戻ってきた。しかもターボタックスのこれまた謎システムにより、その数千ドルの還付金からその数十ドルを天引きできるという仕組みになっており、全くもってどうなっているのかわからないが、とにかく苦労もなく申告できた。

唯一引っかかったのが、前年度の納税額を入れないと納税できないシステムになっていて、キチンと入れているにもかかわらずrejectされた。Help見たら「0を入れてみろ」と書いてあり、「マジか〜適当だな〜」と思いつつ0を入れたら通った。多分前年は紙で出してたのでデータが入ってないとかそんなやつっぽい。

これ、結構すごいなぁと思ったのは、一応政府が用意している電子申告サイトもあるらしいのだが、それ以外にもサードパーティが使えるAPIが提供されているらしく、ターボタックスはそれを叩いて提出してるっぽい(どういうフォーマットで提出しているのかは知らない)。なので申告するプロセスの中で一度もターボタックスのサイトから出ることもなく、申告ステータスもターボタックスからチェックでき、通知が来る。申告の受理・不受理も1時間しないぐらいですぐ来たので、UX的には非常に良かった。

あと、税金じゃないけど、アメリカ国外に1万ドル以上の資産がある場合には、Foreign Bank Account Reporting (FBAR)というものをする必要がある。これも適当に埋めればいいだけなので一緒にやってしまった。このFBARは主に超お金持ちの人が脱税するのを防ぐだかなんだかのためにあるらしいのだが、バーが低いので自分みたいに貯金を日本においてきた人も対象になるにも関わらず、これの違反が発覚すると、一番軽いやつ(知らんかった場合)で最大$1078、一番重いやつ(知っててやらなかった場合)で最大10万ドルか資産の50%、という罰則があるので、ちゃんと早めに申告したほうがよい。

 

2016年買ってよかったもの

なんか画像とか貼るのが超絶面倒くさいので箇条書きで。

  • Nespresso Inissia
    • 自分もいつかはエスプレッソマシンを、とは思っていたものの、最近はあんまり自分でコーヒーいれなくなってきたし、最近自分でやったら凄く不味かったので、もういいかと思い購入。
    • 以前のバイト先にあったのでどんなもんかは知っていたものの、やっぱり良い。メンテナンスも楽。
    • 夜はデカフェで睡眠にも優しい。
  • 自作キーボード
    • 引き続き使用中。
    • キーキャップにポッチがないのがやっぱり気になったので、FとJの部分だけ最近別に購入した。
    • 更にG20のキーキャップも購入してそのうち届くので、変えてみる予定。
  • Logitech M570
    • トラックボールもどんなもんだろうと思って購入。案外良かったので会社と家用に2つ購入することに。
    • マウスも図を書くのに便利だったりすることもあるので併用中。
    • ゴミがたまりやすい気がする……
  • Kindle Voyage
    • なんか技術書を読む以外のやつはこれで。
    • 最初は小説読んでたんだけど、最近Amazon.co.jpから購入できなくなったので、しかたがないのでなろう系小説を変換して読みまくっている。おかげで爵位の偉い順がわかるようになってしまった。
  • What IfThing Explainer
    • xkcdの中の人が書いた本。
    • 小さいお子様にもおすすめできる。
    • mrknさんが好きそう。
  • Jelly Beans Machine
    • 会社のミニキッチンが改悪されて、同僚と「自分たちで作るしか無い」ということでお菓子を買いまくったときに勢いで買ったやつ。
    • お金を入れるモードとか入れずに無限回転できるモードが変更できる。
    • 無限にジェリービーンズが食べられる夢が達成できて嬉しい。
    • 最近リコリスが美味しいと感じるようになってきて末期。
  • Thinkpadの違う形のポッチ
    • 自作キーボードにしたので会社の方では使ってないけれども、家ではまだ使ってる。
    • 自分はSoft Rimが好き。
  • American Accent Training
    • Grammar in Useで読み書き文法をカバーして、American Accent Trainingで発音をカバー、というのが良いらしい。
    • まだ終わってないけど、実際「あ、なるほど。こうやって発音するのか」という気づきがあってよい。
  • WASABI MANGO UHD490
    • Phillipsの43インチディスプレイが流行っている中、自分は一歩先を行き49インチディスプレイを購入。
    • ブランド名がまさかの「ワサビマンゴー」。ニンジャスレイヤーか。
    • 到着して開封したときに、あまりに大きすぎて爆笑した。
    • デカすぎて家に置くのはもったいないので、会社においたところ、通り掛かる人みんなから「これはすごい」というコメントを貰う。マネージャーの「Eclipseが実用的になっているのを初めて見た」というコメントが一番面白かった。
  • HP Chromebook 13 G1
    • 自分のすべてのPCをChromeOSに移行してから二年ほど経っているのだけれども、デスクトップはASUS Chromeboxで何ら困っていないのだが、ラップトップのほうが重量的に重い+Type-C充電にしたい、ということでChromebook Pixel(初代)から乗り換え。
      • よくよく考えたらゲーム用のWindows PCを自作していたので、完全にChromeOS生活にはなってないことに気づいた。大体ChromeOS生活。
    • ログインするだけでほぼ乗り換え完了なのはすごい。SSH鍵移したぐらい。
    • おかげですべての充電器がUSB Type-Cに統一され、すでに未来に生きている感がある。
      • ついてきた充電器でNexus 6Pも充電できる。
      • 追加でこの充電器も買った。これもこのラップトップとNexus 6Pを充電できる。
    • たまたま遊びに来ていた仕事に来ていたsora_h先輩とrejasupotaro先輩にけしかけられてポチるも、ポチったあとにBlack Friday直前であることが判明。しばらく値段を見られなかった。

2017年やっていき

社会人3年目もそろそろ終わりに近づいてきたのけれども、もう少しIndividual Contributorとしてやっていきたい。

People ManagerとIndividual Contributor

2016年の半ばぐらいから「draftcode君もそろそろ昇進考えたいし、君はPeople ManagerとIndividual Contributorのどっちに進みたいの?」ということをマネージャーからされるようになった。エンジニアのキャリアパスとしてPeople ManagerとIndividual Contributorの二極があり、前者は文字通り人間のマネージャーになるパスで、後者は一個人としてやっていくというパスになる。

People Manager、とくにエンジニアをマネージするEngineering Managerというのがどういう役割なのかというと、自分の理解している範囲では自分のレポートのキャリアパス(つまりマネージャーにとってレポートの昇進は手柄になる)とチーム全体のアウトプットに責任を持つ役割ということになる。会社というのは、どうやら「会社全体の目標はこういうものです」から演繹していき、「それを達成するために今年はこれをやります」「会社の全体の目標に沿って、このプロダクトではこれをやります」「プロダクトの目標に沿って、このチームではこれをやります」というふうにだんだんレポートラインを下っていくに従って、より目標が具体化していくようにできている。こういう上から降ってくる目標をうまく咀嚼し、実行可能なアクションに変換して、レポートをうまく使ってそれを達成する、というのがマネージャーの「チーム全体のアウトプットに責任をもつ」に対する具体的な責務になる。チームやプロダクトによっては、レポートライン上にあるマネージャーが全部をやることはできないので、Product Managerが目標の咀嚼と変換の部分を担ったりする。(しかしProduct ManagerがSWEのレポートを持つことはない。というのもProduct ManagerはSWEのキャリアパスに責任を持つ立場にないので。)また、Project Managerというのはプロジェクトの進捗などを管理していく立場という風に理解している。つまりEngineering ManagerをSWEのキャリアパスの管理、目標の咀嚼とプロジェクトへの変換、プロジェクトの進行管理・遂行という3つの責務に分割するとすれば、Product Managerは目標の咀嚼とプロジェクトへの変換に特化した、Project Managerはプロジェクトの進行管理・遂行に特化した仕事ということになる。

Individual Contributorというのは、マネージャーが定めた目標を末端として実際に実装していく立場になる。というと、なんか上から言われたことをやるだけの立場に見えるけれども、マネージャーはそのエンジニアがどれぐらいできるエンジニアかによって、目標の具体度を変える。つまり、新米のエンジニアには具体的に何をやるかをお膳立てしたりするけれども、シニアなエンジニアに対しては「これっぽいことをやりたいんだけど、どうすればいいかわからないから、うまく問題定義してシステムまで作ってよ」みたいな超ゆるふわな目標が与えられたりする。そういった目標の場合、当然一人で全部できないので、部分問題に分割して、それをマネージャーと相談したりして他のチームメイトにやってもらったり、他のチームと相談してそっちにやってもらったりする。つまり、シニアなエンジニアはフォーマルにレポートを持つわけではないけど、他のエンジニアやチームにインパクトがあるようなプロジェクトを計画・実行できる(=リーダーシップがとれる)ということになる。もちろん、ICは自分からこういうプロジェクトをやりたい、やったほうがいいというのを計画して、それを実行することもできる。すごくすごいエンジニアは、そういう「こういうことをやったほうがいい」みたいなプロジェクトが、会社全体にインパクトを与えたりする。

実際はこのPeople ManagerとIndividual Contributorどちらかに極振りすることはなくて、新米を除くほとんどの人はこのスペクトラムのどこかに位置することになる。例えばマネージャーであっても自分でデザインドキュメントを書いて、実装したりする。フォーマルにはレポートを持った時点からPeople Managerなのだけれども、かと言ってそれにより完全にICとしての仕事をしなくなるわけではないので、スペクトラムとして捉えている。いわゆるTech Leadというのはこの中間層あたりを指していると思っていて、フォーマルにレポートを持つTLもいれば、別にレポートを持たないTLもいる。チームによってTLがどういう役割なのかは異なる。

自分のICとしてやっていくとは

今のところ自分は社会に出て3年目ということなので、別に他人のキャリアパスについてあーだこーだ言えるようなキャリアも積んでいないので、今のところマネージャー側に振るという選択肢はないかなぁと思っていて、じゃあICとしてやっていくということになる。

一口にICといってもいろいろなタイプが考えられて、例えば一分野に特化した人もいれば、とにかく早くプロジェクトを完遂させる人もいる。じゃあ自分はどういうタイプになるのかなぁと考えると、どの分野でも器用貧乏に問題解決ができて高スループット、な感じになるのかなぁと考えている。いちおうマネージャーからは「いろいろ問題を投げてみてもそつなくこなすし、いろんなプロジェクトを同時進行できる。計画の質も良い。」という評価をもらっているし、現在の会社の方針的にもこういうタイプのほうが重宝されるのかなぁという感じがしている。

今いる会社的には、一分野に特化したICというのはあまり推奨されていない感じがしている。会社的にはWebフロントエンドからOSまで幅広くやっていて、定期的にチームを変えたりしてやっている分野を変えることを推奨している。つまり、今日WebフロントエンドでJavaScriptを書いていても、次の日にはC++でJavaScriptの処理系を書いているというのもあり得る会社になっている。例外はもちろんあるし、別にどこかに留まっても良い。これはせっかく一分野で突出している・できる人材を他のところに使うなんてもったいない、という見方もできるけれども、他分野に技術交流させることによって、知識の伝播が期待できるし、特定分野での技術を他の分野でも適用してみる、みたいなことも期待できる。これは短期的に特定分野に特化した人材を失うことになるけれども、長期的にはその技術が他のチームに伝播し、新しい技術が生まれる可能性があるという点で、会社としてもメリットがあるし、個人としても新しい技術、新しい視点を獲得できるというメリットがある。まぁ会社に余裕があるからできることなんだろうけれども。

今後の課題

より大きいインパクトを与える仕事をやるというのを前提条件としておきつつ、じゃあ器用貧乏で高スループット、とは言ったもののどうやっていくの、ということになる。

自分はいままで仕事に必要になったから、みたいな形でしか学習していない。というか、どうしても個人で勉強したことが身になったことがなくて、最近はもう諦めて仕事で必要になったら勉強する、というスタンスになっている。なんかエンジニアな人々の風上にもおけないのだけど、今のところ必要になったときのキャッチアップ速度がそこそこ速いらしいので、なんとかなるのかなぁとも思う。逆に言えば、仕事と関係していれば一応使えるレベルまでは深掘りできると思っているので、いろんな仕事に手を出してみるというのが妥当のような気がする。

高スループットについては作業の並列度を上げるということになる。これは自分でも器用だなぁと思うのだけど、git-worktreeという.gitを共有しながら作業ツリーを複数持てる機能があって、これを使って2,3個のブランチを同時並行で開発するみたいなことをやっている。さっきこの3ヶ月で何個デザインドキュメントを書いたかを数えてみたら9本ぐらい書いていたようなので、1ヶ月に3本、1,2週間に1本程度書いている。これは多分高スループットな方なので、これは現状を維持していきたい。

ICとして、より良い計画立案と実行ができる、というのは一つのスキルとして伸ばしていきたい。ココらへんをどうやって伸ばすのか、というのは自分でもよくわかっていない。一応関連するトピックとして「成功する要求仕様 失敗する要求仕様」「熊とワルツを」あたりを読んでいるのだけど、例えば「良いデザインドキュメントの書き方」みたいなものって見たことがないので、あったら教えてほしい。

最後に英語なのだけど、今のところ「困った、ヤバイ」みたいなことになっていないので、モチベーションが上がらないという問題がある。ドキュメントとか、ネイティブの人に添削してほしいなぁと思っているんだけれども、マネージャーからの定期評価で「ドキュメントの質が高い」とも言われているので、「かなりヤバイ」みたいな文章は書いていない模様。同僚がたまに自分の英語を聞きづらそうにしているので、発音の練習として”American Accent Training”をたまーにやっているのだけれども、最近知り合った人に「たまに英国訛りが入るけれども、英語の先生イギリス人だったの」みたいなことを言われて、どうやら成果は出ていない模様。これについてもなんか方法があったら教えてほしい。

 

キーボード自作メモ

ちょっと前にErgodoxが流行ったけど、自分はあまりエルゴノミクスキーボードに興味がなかったので、普通のキーボードを自作した。

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世の中にはキーボード愛好家界隈というものがあって、Redditのr/MechanicalKeyboardsに行くと、いろいろな自作キーボードを見ることができる。キーボード愛好家界隈と言ったが、正確に言えばメカニカルキーボード愛好家界隈といったほうが正しい気がする。

キーボードの格

キーボードにはなんというか格みたいなものがある感じがしていて、これはぶっちゃけて言えばどれぐらいお金をかけたかによる感じがある。というかRedditのbuying_guideのコスト表そのままな感じがする。界隈の皆様方は”end-game”キーボードを追い求めて大量のキーボードを買っているようです。

buying_guideにあるように、最後の方になってくると、自作or東プレという選択肢になる模様。日本人からすると東プレというのは別にそこら辺で売っている2,3万のキーボードだと思うのだけれども、海外輸入すると輸送費とかいろいろ込めるともっと高くなるので、さらにプレミア感が出てきている感じがする。つまり、日本に住んで当たり前のように東プレのキーボードを使っていると、それだけでベースのキーボード格が上がってしまい、”end-game”を目指すにはつまり自作しか選択しがないということになる。ということで自作した。

キーボードを自作するとは

キーボードを自作するというのは大抵の場合そんなに難しくなくて、既に自作向けのキットが何種類か売られていて、オープンソースのファームウェアもあるので、PC自作とそんなに難易度は変わらない。必要なパーツは次の通り:

  • キースイッチ
  • キーキャップ
  • プリント基板
  • ケースその他

これに工作用にハンダがあれば基本的に完成。自分で基板作りたいとなると、もっと難易度が上がると思う。(自分はやらなかった)

キースイッチ

キースイッチは、バネがついてるスイッチがあって、2本電極が出てて、スイッチを押すとその2本が電気的に繋がるというパーツ。おおまかに言って(規格, 重さ, [Linear, Tactile, Clicky])の三軸で区別される。互換性の観点から分けてCherry、Alps、東プレの3規格ある。自作の際に選択できるのはCherryとAlps。Linear, Tactile, Clickyは文字通り押した感触で、Linearはバネみたいに押したら戻るみたいな感触、Tactileはおしたとき最後に押した感が出る、ClicklyはTactileから更にカチッという音や感触がでる感じ。それぞれの規格で重さ違いと押した感じ違いのスイッチが複数種類、Cherryの場合は複数社が出してる。mechanicalkeyboards.comの一覧が一番良くまとまってると思う。

この一覧、ゲーム用、タイピング用、総合で点数が付いているのだけど、なんとなくClickyなスイッチはタイピング用に人気ある気がする。しかし、実際に触ってみるとClickyなスイッチはタイプライターかというぐらいめちゃくちゃすごい音がして(というか多分タイプライターを再現するためのスイッチ)、しかも全体的に重め。こんなものをオフィスで長時間打ってたら他の人から白い目で見られた挙句、指がおかしくなりそうな気がする。いちおううるさいスイッチをちょっと静かにするためのO-ringというものも売っていて、これをスイッチにはめるとキーを下まで目一杯おしたときの音(底打ちしたときの音)が緩和される。

カタログ上のスペックをみてもいまいちよくわからないという人のために、色んな種類のスイッチをまとめたスイッチテスターみたいなものをいろいろ売っていて、それを先に購入してから決めるとよいかもしれない。自分は買った。最終的にGateron ClearというCherry互換の最軽量スイッチにした。ちょっと軽すぎたかもと思った。

ちなみに自作前に一枚テストで出来合いのMatias Linearのキーボードを買ったのだけど、キーを押したときの底が浅い感じがした。ちょっと人を選ぶかもしれない。

キーキャップ

キーキャップはキースイッチの上にはめる文字が書いてあるあの部分。キーキャップの裏のはめる部分がキースイッチの規格ごとに違うので、自分が選んだキースイッチのものを買わないといけない。そして、もしCherry以外のスイッチを選ぶ場合は、ほとんど選択肢がない。逆にCherryだったらめちゃくちゃ選択肢がある。また、自作ではないけど東プレのキーボードでキーキャップを変えたいという人向けに、東プレのキースイッチの上の部分だけをCherry互換にすることで、Cherry向けのキーキャップを使えるようにする互換パーツ、みたいなのもあったりする。キーキャップをはめる部分の違い以外にも、キーの高さについての規格もあって、Key Cap Family Specsによくまとまっている。

購入方法としては、普通に探すといろいろサイトが出てきて、有名ドコロだとpimpmykeyboardとかになる。また、Massdropというほぼメカニカルキーボード専門なんじゃないかと思えるKickstarter的なサイト(正確にはMassdropはGroupbuyなので、リスクは低めのはず)もあって、こちらのサイトでは期間限定少量生産のキーキャップセットが購入できたりする。

これらのキーキャップ、基本的にセット販売されており、ちょっとだけ変えるというのは難しい。例えば自分の場合見た目と一致させたいという理由でCapsLockサイズのCtrlキーが欲しかったのだけれども、これが含まれるセットはかなり限られる。pimpmykeyboardにそういうカスタマイズってできないの、とダメ元で問い合わせてみたけど、それはちょっと無理という返答が返ってきた。

キーキャップにはサイズや、DSAとG20以外では行の概念があるため、きちんと確認しないと「あれ、このキーちょっと大きすぎてはまらない」「このキー、ちょっと高さがほかと違う」という問題が起こる。購入前にきちんと自分のキーレイアウトを決めておき、それをカバーできるセットになっているかを確認する必要がある。キーレイアウトは次のプリント基板によって大体の形が決まる。

プリント基板

キースイッチは2本電極が出てて押すと繋がるパーツだった。プリント基板はその2本の電極を電気的に謎のICチップまでつなげるためのパーツ。つまり、指でスイッチを押すと2本の電極が繋がるので、それをICチップがなんとか検出し、USBを通してキー入力とするということになる。という仕組みなので、実際のところ電気的に繋がればプリント基板じゃなくても適当に導線をチマチマつなげていけばよいし、それをするのが一番レイアウト的な自由度が高い。しかし、自分でフレームを作る必要があったり、超細かいパーツをハンダ付けしなければいけなくなったりと、「ハンダ付けだけのお手軽電子工作」レベルから一気に難易度が上がるので、自分は出来合いのプリント基板セットを買った。

市販されているプリント基板も探すといろいろあるっぽいのだが、イマイチ良い一覧が見当たらなかった。おおまかに分けて(1)tmk_keyboardやその派生のqmk_firmwareがサポートする基板と(2)クローズドソースの書き換えツールが配布されている基板の二種類がある。(1)は適当にキーマップを定義しているヘッダーファイルを書き換えてmakeすればいいだけでお手軽だった。(2)はソフトウェアがだいたいWindows専用っぽい感じがしたので避けた。(1)のファームウェアのドキュメントにサポートしている基板一覧みたいなのがあるので、そこからたどっていくのが良いのではないだろうか。

プリント基板には、サポートしているスイッチの種類(CherryかAlpsか)とサポートしているレイアウトというものがある。スイッチの種類が限定されるのは、その2種類のスイッチの電極の位置とかいろいろが違うという理由から。基板によってはレイアウトを工夫することで両対応しているやつもある。例えば自分はClueboardを買ったのだけど、これはCherryとAlpsの両方のスイッチをサポートしていて、さらに行ごとに可能なレイアウトが紹介されている。これをもとにKeyboard Layout Editorで自分のキーレイアウトを決め、それをベースに購入可能なキーキャップを決めた。

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ちなみにMassdropを見ているとごくごくまれに新しいキーボードキットが出ることがある。これらは期間限定だったりして、再度入手はなかなかできない。余程人気があると再販、または通常販売される場合もある。

ケースその他

キースイッチ、キーキャップ、プリント基板だけあれば、あとははんだづけすればキーボードとしてはとりあえず動作するのだが、それ以外にもケースなどが実用的には必要になる。

いわゆる60%というテンキーと矢印当たりの部分とファンクションキーが省かれたキーボードの場合、各種サイトやMassdropでケースが売っているのでそれを使うことになると思う。自分は普通のサイズではなかったので、一緒に販売されていたケースを買った。

キースタビライザーもぜひ購入しておきたい。スペースやShift、Enterのような比較的大きいキーに対して真ん中にキースイッチをおいただけでは、端っこを押したときにバランスが悪くなったり、うまく反応しなかったりする。これを避けて打鍵を安定させるためにダミーの何もしないキースイッチもどきの役割を果すのがスタビライザーになる。これは種類が2種類しか無いはずなので適当に買えば良い。スタビライザーの足の部分のうち半分が実は特に役割がなく、これらの遊んでいる足の部分が打鍵感を悪くする(らしい)ので、スタビライザーの足を一部切ったりするということもするらしい(した)。

より軽く、スムースなキーを目指して潤滑剤を購入するのもよい。潤滑剤は2種類あって、スタビライザーの潤滑剤とキースイッチの潤滑剤がある。スタビライザーにはそこそこ粘度がある潤滑剤を使用し、キースイッチには粘度が低い水みたいな潤滑剤を使用する。r/MKのLubing Switchesによくまとまっているのだが、多分紹介されている商品の殆どが日本で入手するのが難しいのではないだろうか。スタビライザーの潤滑剤は、どうやらミニ四駆とかで使うグリースが使用できるっぽい。

もし、日本に住んでいて良いキースイッチ向けの潤滑剤がほしいのであれば、ぜひともRO-59を試してもらいたい。RO-59とは以前スムースエイドという名前で販売されており、一時期全く一般販売されておらず、業務用として大量に購入するしか方法はなかったと思う。しかし現在少量(といってもキーボード向けとしては一生分ある)で販売されており、値段も3000円前後と超オトクっぽいので、キーボードマニアの方々にはぜひ挑戦していただきたい。

このスムースエイド、自分が大学生のときは非常に欲しかったのだが、入手方法が見当たらなかった。研究室に結構な数のHHKBがあり、サーバー室においてあって乾燥していたからなのか、研究室の環境が劣悪だったのか、軒並み打鍵感が悪くなっていた。キースイッチに対してよく市販されている粘度の高い潤滑剤を使用することもできず、なかなか悔しい思いをした。社会人になってキーボードの自作をしてみたら、あの憧れであったスムースエイドが手に入るようになった。それが今度は日本でしか入手できず、自分はいまアメリカにいるという、悔しい事この上ない。多分輸入はできるけど、途中で接収されるかもと思うとあまり踏ん切りが付かない。よくよく考えてみると、自分の手元に乾燥したHHKBがあるわけでもないので、入手してもあまりメリットは無いのだが。

完全にオプションだが、キーボード自作界隈の人たちはキーボードのUSBケーブルもかっこいい奴が良いらしく、ナイロンのアミアミUSBケーブルをみんな使っている。市販のプリント基板のほぼすべてが絶滅危惧種のUSB miniBを使っているので、そういったイケイケケーブルを見つけるのは難しいが、Amazonで1つか2つ見つけたのと、Massdropで一時期販売されていた。

組み立てなど

組み立ては適当に動画などがYoutubeに上がっているので、それを見れば良い。自分は動画で確認して、Clueboardの組み立てマニュアルを読んだうえでハンダ付けをした。適当に会社においてあったハンダごてを使ったのだが、中学生以来やったことのなかった自分でも1時間ぐらいで終わった。


いろいろ探すと自作向け情報はたくさん出てくるので、市販のキーボードに満足できなくなった方々は是非、自作キーボードに挑戦してもらいたい。

アメリカ移住メモ

移住したのは一年以上前なので、そのときのメモと照らし合わせながら。移住先はカリフォルニア サンフランシスコ・ベイエリア。サンフランシスコ市内ではなく南のサンノゼ。地理的に言えば、サンフランシスコが横浜だとしたら筑波あたり。

移住前

移住前にすることはたぶん大体一緒で、ビザ関係や転出関係はそれ用の会社任せで指示に従っておけば良い感じ。ビザのために大使館に面接に行く必要があって、「綺麗な格好をしていけ」「きちんと受け答えをしろ」などなどいろいろと脅された結果、Tシャツとジーンズで行った挙句、整理券っぽい何かが無いという感じだったけれども、面接自体は1分ぐらいで終了。問題なかった。

スーパーハッカーの夢を諦める

移住前にスーパーハッカーの夢を諦める、つまり運転免許を取得するのがすごくおすすめ。サンフランシスコ市内からは絶対に出ない、という感じではない限り、多分必要。あと後でアメリカで免許を取ろうと思ったときに、車を運転したことがあるのと無いのとではいろいろ難易度が違う気がする。

自分は会社が業務と無関係な教育費用でもたしか半分ぐらい出してくれるということを利用して通いで教習所にいって適当に取れた。これが移住に際して行ったことの最難関だったように思う。あとついでに国際免許証もとった。これは申請して当日発行できる。

移動可能なインターネットを買う

最初の1.5日ほど、おそらく移動可能なインターネットが無いことになる。普通の旅行とか出張だったら「まぁ1.5日ぐらいだし」と思うのだけど、自分の場合は当面の宿泊先が会社の用意したTemporary Apartmentで旅行客がよく行くホテルとかではなく、さらに自分で車借りて移動するので、最初の1日目に地図がないとかなり厳しい(厳しかった)。Ready SIMとかが500MBで使い捨てとかで事前に日本で買えるっぽいので買っておけばよかった。

Optional: 銀行口座を開設する

チャンスがあれば移住前に銀行口座を解説してると非常に良い。というのも、日本の銀行は基本的にどこかしらのタイミングで窓口に行かないと海外送金ができない感じがする。(ネットバンクとかで海外送金対応してても「事前に窓口での送金先口座のご登録が必要です」みたいな感じだった気がするし、海外送金専用サービスでも送金ごとに電話確認がかかってくるっぽい。)つまり、一旦出国してしまえば最後、帰国しないかぎり日本の銀行からお金を引き出すのはかなり困難な感じ。自分は日本の銀行口座が塩漬けになってます。ちなみに海外に$10000以上持ってる場合はReport of Foreign Bank and Financial Accounts (FBAR)を出す必要がある。

同僚の話では、Wells Fargoで出張中に開設できるらしい。

到着後

入国審査はちゃんと事前に指示された書類を出せば良い。

運転

SFO(位置的には羽田空港)からサンノゼ(位置的には筑波)までレンタカーを借りていくことにするのだけど、SFOを降りると速攻で高速道路に乗るルートになる。これについて様々な人に事前に相談して、すべての人から難しい顔をされたのだが、胆力があれば運転免許とりたて1ヶ月後の人間でもどうにかなる。そもそも単身でアメリカに来ようという時点で、客観的に見て胆力はあるはずなので、つまり理論上、移住後の運転は問題ないということになる。晴天の中ワイパーを4回回し、クラクションは3回ぐらいならされた。

アメリカの高速道路の出口は非常にわかりづらい。移住後1年経っているにもかかわらず、自宅から5分離れていないところの高速道路で、ナビをつけているにもかかわらず出口を5回連続でミスし、到着予想時間が10分程度だったのを20分から30分ほどかけて帰宅した程度には難しい。

携帯電話

とりあえずインターネットがないとどこに移動するのも大変なので、二日目に速攻でSIMを確保した。当時はProject FiがなかったのでT-Mobileで適当に契約。身分証明証なしでプリペイドのやつを適当に買えた。

携帯電話プラン的にはProject Fiがおすすめ(Disclosure: Googleで働いています)なのだけど、これはアメリカのクレジットカードが必要だったり、到着までもう数日かかるんじゃないだろうか。

現地民に「AT&TとかVerizonとかどれが人気なの?」と聞いたところ、「AT&TとVerizonが同じぐらいで、ついでSprint、T-Mobileの順のイメージがある」とのこと。

SSN

さまざまなところで要求されるSSNだけど、これはどうやらI-94が発行され次第申請できる模様。ウェブサイトでI-94の確認ができたらすぐに申請しに行きたい。窓口はちょっと混んでる。

クレジットカード

こちらでは、ほぼ紙幣を使わない。露天を含むほぼすべての場所でクレジットカードが利用でき、利用している。お金がどうしても必要になったのって、同僚と外にご飯を食べに行ったときと、ガーリックフェスティバルなるものにいったときだけな気がする。

自分は「別に日本の信用情報を使えるわけじゃないから、アメリカでクレジットカード発行できないかもしれない」と思ってJAL USAカードを日本にいたときに申請していた。あと、銀行口座を開設したついでにクレジットカードがついてきたのでそれも使っていた。だんだんJAL USAカードもそんなにオトクではないなぁということに気づいて、クレカとか投資とかに詳しい同僚に聞いたところ、Redditのクレカスレを見るといいという風に言われ、そこでオススメされていたChase Freedom Unlimitedに乗り換えた。

車を買う

レンタカーが二ヶ月しかないので、車を買うことに。自動車は国際免許証があれば購入できる。(というか無くても多分購入できるんではないだろうか。超金持ちの人が免許を持っていないけれども自動車を所有しているケースを一応知っている。)選択肢としては新車・中古車・リースの3つがある。免許とってから1ヶ月しか経ってない感じで一台目だし、べつに新車じゃなくてもいいかなということで、中古車とリースで迷って中古車を買った。

リースというのはレンタルと違って、途中で解約ができない感じ。つまり途中で何らかの事情で帰国する(e.g. クビになる)場合、残りリース期間が1年あれば、一年分フルにリース費用を払うことになる。いちおうリースを誰かにスワップするということもできるけど、どこまで気軽にできるかは不明。

リースのほうが金銭的に見た目の支払額が少なくなるというメリットはあるのだけど、最悪ケースでクビになったときに、当面の収入がないという状況にありながら、帰国した上で更に使わない車の費用を払わないといけないというのはリスクかなぁと思って、借金して中古車を買うことに。こっちの銀行口座に全く金がない状況で大丈夫か〜と思ったけど、速攻で全額返済できた。

こっちはかなりリースというのはメジャーな選択肢らしく、したがってリース後の車が中古車として結構出回っている。大体二年ぐらいしか経ってないので、そんなに悪くはないと思う。

インターネットで探してふらっとお店に見るだけ見ようと思ったら、のせられてその場で購入してしまった。あとでやっぱりこれらのオプションいらないよなぁと思って、単身で次の日乗り込み、このオプションキャンセルしたいんだけど、という交渉を英語ですることに。辛かった。同僚が「車買うとき一緒にいくよ〜」と言ってくれていたので、それにちゃんとのっておけばよかったとすごい後悔した……

自動車を購入すると同時に自動車の登録が行われ、数日後にちっちゃい紙と登録シールがついてくる。登録シールはナンバープレートにはり、ちっちゃい紙はきちんと保存しておく必要がある。このちっちゃい紙がどうやら登録証のようで、運転免許の実技試験の際に提示する必要がある。そして、一年後の登録更新のときにその番号と登録日が必要になる。住所が変わったら必ず登録も変更しておくこと。自分はちっちゃい紙を紛失し、住所変更もしてなかった結果、実技試験でゴネることになり、さらに更新をしようにも登録日がわからないという感じだった。(あとで紛失したと思ってた紙も発見した。)

もし登録日がわからなくて更新できない場合、または登録日をきちんと入れているにもかかわらず更新できない場合、DMVのサイトで$2払うと登録情報が閲覧できる。自分は$2払った結果、登録証に書いてある日付と数ヶ月違う日付で登録されていた。

アパート

実は自分はこっちに友人がおり、その友人が長期出張(1年)でシンガポールにいて、その友人が家を持っていて、それを空けていた、という感じだった。「家を空けておくよりかは誰か見知った人にメンテしてほしい」ということで、家の掃除と植物の世話をするという条件のもと、格安で1年ほど居候させてもらっていた。なので移住直後にアパートを借りるのがどういう感じなのかよくわからない。

一年後、その友人が戻ってきたときに自分のアパートを借りたのだが、適当にApartments.comで探して予約とって気に入ったやつを一つ決めて応募、審査、入居という感じだった。全体的にこちらのちょっといい感じのアパートは東京より3倍高い、日本人感覚で広い、プールとジムがある、という感じ。自分が「ちょっと広い感じ(12畳ぐらい?)でちょうどいいかも」というふうに思った部屋は、大抵アメリカ人基準だと「これはちょっと狭いね……」というふうに変換される。ちなみにちょっとランクを下げると東京より2倍高く、日本人感覚で広く、プールとジムは無く、洗濯機が共用、という感じだった。洗濯機が共用とかクオリティとかがちょっと辛いなぁと思った。

運転免許

「カリフォルニアでは海外の免許で運転できる(※ただし定住している場合は10日以内に免許を取ること)」というルールがあり、自分は友人のところに居候させてもらっていたので、公共料金の領収書とか、賃貸契約書類とかがなく「カリフォルニアに住んでますよ」という証明ができないなぁ、と思いながら国際免許証とかを持ちながら運転していた。(だって定住している場合は国際免許証が無効とも書いてなかったし……)

が、一年ぐらい経ったときに、そろそろ国際免許証が切れるぞ、という感じだったし、とりあえず行ってみるかということで、日本で言う免許センターであるところのDMVに行ってみたところ、I-94を印刷したものがあれば速攻で免許が取れることが発覚。(I-94を持ってくるのは必須でした。)なので、入国後、速攻で運転免許は取らないといけないっぽい。

カリフォルニアの運転免許は(1)筆記試験(2)実技試験という二段階。移住前に日本にいた帰国子女な人から「自分がアメリカの高校にいたときに、わりと多くの人が筆記試験に落ちてて、なんでこんな簡単な試験に落ちるんだろうと思っていた。しかし逆に自分は実技試験に落ちて、周りから、なんであの筆記試験に簡単に通るのにあんな簡単な実技で落ちるのか、というふうに言われた」ということを聞き、つまり体育の評価が5段階で2、人よりも物覚えがかなり悪い、という自分は両方落ちる可能性があるということで、かなり及び腰だったのだが、受けてみれば試験直前に過去問をケータイで解くだけで1ミスで合格。

筆記試験が終わると、現在は「となりに人がいると運転できる許可証」が発行される。以前は「自分で運転できる仮免許証」が発行されていたのだが、これは2015年あたりに廃止された。自分は「まぁ国際免許証で運転できるでしょ」と思って一人でブンブン運転してたのだが、いざ実技を受けるときに、「君のその国際免許証はこの許可証を発行した時点で無効。だれかを一緒に連れてこない限り、君に試験は受けさせられない」と言われ、アレな状態であったことが発覚。しかし運転してきた車は家に持ち帰らないと行けないので、超ドキドキしながら帰った。となりに警察がいた。超怖かった。その後、チームに事情を説明し一週間か二週間ぐらいWFHした。柔軟な会社で良かった。アパートを貸してくれていた友人がちょうど帰ってきたタイミングだったので、彼に頼んで一緒に再度DMVに行って、実技を受けた。超簡単で前に進むだけ。一発合格だった。

さて、このカリフォルニアの運転免許制度、移住者にとってかなり厳しい感じがする。

  1. カリフォルニアの住民になってから10日で免許取得の申請をしなければならない。
  2. どうやらカリフォルニアの住民になるのはI-94が発行されたらなってるっぽい。そしてそれは入国後1日ほどで既に発行されている。
  3. 免許の申請書にSSNを書く欄があったはずで、SSNが発行されるのに1,2週間ぐらいかかる。
  4. 許可証を取得した瞬間に国際免許証は無効。つまり、となりに人がいないと運転できない。
  5. 実技試験の予約は超ラッキーでも一週間先。普通に見ると1ヶ月ぐらい先。
  6. 実技試験にレンタカーは使えない。(レンタカー会社が特別に許可して、会社からのサイン入りの許可証があれば別)
  7. サンフランシスコ市外で車なしで生活するのはかなり難しい。

こっちに友人がいないと実技を受けるのも厳しいっぽいので、会社のひとにお願いするしか無い。レンタカーはZipcarがどうやらそういう許可証を発行しているという話をインターネットで見かけた。この「運転免許取得困難問題」は「若者のクレジットカード枠10万低すぎ問題」と同じく、不利益を被っている人たちは解決できるだけの力がなく、それを解決出来るだけの社会的な力がある人達はその不利益を被るような立場に無いので、一生解決されなさそうな感じがする。

ちなみに、ここで日本で運転免許がない場合、そもそも運転の仕方を知らないというところからスタートする。こっちのティーンたちは親がついて教えるのだと思うのだけど、我々にはそのような境遇にない。どうやら自動車教習所的なものがあるっぽいので、それに通うことになるんだろうか。すごく難しそう。なので日本でちょっと高い金払って教習がついてくる免許をとっておくと楽。

あえてスーパーハッカーの夢を追い、運転免許を取らないという選択肢をする場合、同じくDMVがIDカードを発行しているっぽい。これがあればお酒とかは普通にお店で飲めるはずなので、スーパーハッカーの諸氏はこちらで頑張っていただきたい。